映画に感謝を捧ぐ! 「死霊ゾンビ伝説 ヘルデモンズ」

映画感謝人GHMです。

 今回はS・P・ソムタウ監督の「死霊ゾンビ伝説 ヘルデモンズ」に

 感謝を捧げようと思います。

 

 遺跡見物のため、メキシコを訪れた男女を襲う

 怪異を描いた本作は

 

 神秘性と暴力的なユーモアに満ちた怪奇映画であります。

 ファンタジー風味・ゾンビ映画風味・人間模様を融合させながら

 出たとこ勝負的に進行していくストーリー

 病的なまでに「人体破壊」にこだわった残酷描写

 二転三転するキャラクターが一堂に会する光景は

 私に「暴走する残酷さがブラック・ユーモアと化していく」状況と

 論理性の枠に拘束されることなく「伏線回収」が行われていく姿を

 目の当たりにする機会をもたらしました。

 (「メキシコ」という国の持ち味を生かした作りとなっている点も見逃せません。)

 まさに「宗教映画風悪食ホラー」と呼びたくなる作品であると言えるでしょう。

 怪奇恐怖映画の伝統に1980年代の気風&メキシコ風味を加えることによって

 聖と俗が入り交じった味わいを生み出した本作と

 生きて映画を見ることの出来る幸せに深い感謝を!!!。