映画に感謝を捧ぐ! 「クロニクル」
映画感謝人GHMです。
今回はジョシュ・トランク監督の「クロニクル」に
感謝を捧げようと思います。
謎の物質に触れたことによって超能力者となった
高校生3人組の運命を描いた本作は
子供の奔放さと大人の倫理観がバランス良く配合された作品であります。
「映像的アイデア」を見せるための口実としてストーリーを用意するという
格闘技映画&ホラー映画的な発想
インターネット動画とコミック・ムービーの手法を
組み合わせることによって
「客観的目線」を保ち続ける映像と
少年漫画・青春映画・家族劇を合体させたストーリーが
奇妙な形で融合することによって生まれた娯楽作品が
「力と心のバランスを失う事によって生じる恐怖」を世に示す教訓劇と化していく光景は
私に「アイデア勝負型映画」の持つ大いなる可能性と
「思いつくことはあっても、実行はされない」アイデアから生まれた物語の素晴らしさを
同時体験する機会をもたらしました。
(哀愁漂うハッピー・エンドの中に
「新たなる物語の種子」を宿した幕切れとなっている点も見逃せません。)
まさに「SF&青春映画界」の革命児と呼びたくなる作品であると言えるでしょう。
アトラクション感覚・社会風刺・インターネット文化が共存する本作と
生きて映画を見ることの出来る幸せに深い感謝を!!!。