映画に感謝を捧ぐ! 「タイタニックの最期」

  映画感謝人GHMです。

 今回はジーン・ネグレスコ監督の「タイタニックの最期」に

 感謝を捧げようと思います。

 

 1912年に起きた「タイタニック号沈没事故」をもとにして

 1953年に作られた本作は

 後年のパニック・ムービーに対する「道しるべ」となった

 実話系映画であります。

 家族劇・人情劇・サスペンス・アクションを融合させた演出法&作劇法を駆使して描くことによって

 「結果の出ている事件」をスリルと哀愁に満ちた物語へと変化させることに挑んだ

 スタッフ陣の技術力と挑戦者精神は

 私に「パニック・ムービーにおけるキャラクター設計&段取り描写」の大切さを

 再認識する機会をもたらしました。

 (極限状態における「エゴイズムの露出」を不自然さを感じさせることなく抽象化させる手法と

 悲劇的結末をクール且つ人情味ある形で表現する手法を用いることによって

 感動の純度を高めている点も見逃せません。)

 まさに「海難事故映画の教科書」と呼びたくなる作品であると言えるでしょう。

 破壊シーンや残酷描写をほとんど用いることなく

 「悲劇的な実話」を描ききった本作と

 生きて映画を見ることの出来る幸せに深い感謝を!!!。