映画に感謝を捧ぐ! 「エイプリルの七面鳥」

映画感謝人GHMです。

 今回はピーター・ヘッジス監督の「エイプリルの七面鳥」に

 感謝を捧げようと思います。

 

 とある一家の「感謝祭」を描いた本作は

 外見以上のスケール感を秘めた家族劇であります。 

 

 約80分の中に

 

 ホームドラマ・道中劇・喜劇・社会派を融合させた贅沢なストーリーと

 娯楽的盛り上げを抑制し、ニューヨークの空気とホームビデオ的臨場感に

 重きを置いた演出法が一体となる光景は

 私に「家族劇」の持つ可能性の大きさ

 日々の暮らしに潜む「コメディ&サスペンス要素」

 

 感動誘発描写をほとんど行わない事によって生じる感動を

 

 体感する機会をもたらしました。

 (「王道的ハッピー・エンド」でありながらもクールな味わいを持った幕切れが

 感動の純度を高めている点も見逃せません。)

 まさに「クールにしてハートフルな家族劇」と呼びたくなる作品であると言えるでしょう。

 「1日の出来事」に現代社会の光と闇を詰め込んだ本作と

 生きて映画を見ることの出来る幸せに深い感謝を!!!。