映画に感謝を捧ぐ! 「ブラック&ホワイト (2011年版)」
映画感謝人GHMです。
今回はマックG監督の「ブラック&ホワイト(2011年版)」に
感謝を捧げようと思います。
1人の女性を巡って争うCIA諜報員コンビの運命を描いた本作は
スパイ映画界屈指の「珍妙なる風刺」が炸裂する作品であります。
娯楽要素の限りを尽くして「公私混同」を描くという発想と
場違いなまでに気合いの入った特殊効果&アクション・シーンが一体となって
「米国最大の諜報機関」を痛快且つ意地悪に笑い飛ばす光景は
私に「スケール感のある悪ふざけ」の醍醐味・精神が伴わないテクノロジーの危険性
組織腐敗の構造・コメディにおける「勢い」の重要性を
同時に体感する機会をもたらしました。
(巧妙に仕掛けられた「映画狂的小ネタ」・悪役のぞんざいな扱い
ご都合主義的でありながらも筋の通った決着&ブラック・ユーモア的後日談が
作品の味わいを高めている点も見逃せません。)
まさに「スパイ活劇とラブ・コメディが奇妙なバランスで共存する」
作品であると言えるでしょう。
「エネミー・オブ・アメリカ」・「イーグル・アイ」に勝るとも劣らぬ監視テクノロジーと
ラブ・コメディ風味あふれるストーリーが融合することによって
活劇性・喜劇性・風刺性を兼ね備えたスパイ映画が誕生するという
映画的化学反応の妙を見せてくれた本作と
生きて映画を見ることの出来る幸せに深い感謝を!!!。