映画に感謝を捧ぐ! 「大いなる決闘」

 映画感謝人GHMです。

 今回はアンドリュー・V・マグラグレン監督の「大いなる決闘」に

 感謝を捧げようと思います。

 

 ブライアン・ガーフィールドの小説「ガン・ダウン」を

 もとにして作られた本作は

 1970年代における「西部劇」の立場を象徴する作品であります。

 西部劇の王道要素と極道映画を融合させたかのようなストーリー

 1970年代風味漂う暴力&性犯罪描写

 場の空気に応じてスケール感&スリルを高めていく音楽が一体となる光景は

 私に「1970年代の西部劇」が抱える葛藤と

 正義のヒーローといえども「暴力の宿命」からは逃れ得ないことを

 目の当たりにする機会をもたらしました。

 (勧善懲悪的でありながらも「苦味」の利いた幕切れとなっている点も見逃せません。)

 まさに「正統派西部劇の魂と1970年代文化のせめぎ合い」を体現した

 作品であると言えるでしょう。

 追う者と追われる者を結ぶ「絆」と1970年代における「正義の孤独」を

 勧善懲悪西部劇の流儀を失うことなく写し出すことに挑んだ本作と

 生きて映画を見ることの出来る幸せに深い感謝を!!!。