映画に感謝を捧ぐ! 「道化死てるぜ!」
映画感謝人GHMです。
今回はコナー・マクマホン監督の「道化死てるぜ!」に
感謝を捧げようと思います。
復讐のために甦った道化師がもたらす惨劇を描いた本作は
悪趣味性・教訓性・喜劇性を兼ね備えた風変わりなホラー映画であります。
ホラー映画にありがちな死に様を総動員しているにもかかわらず
過度の残酷さと派手さによって「笑い事」と化していく残酷描写
ホラー映画史上最大級の「胡散臭さ」を誇るキャラクター
強引極まる展開で押しまくりながら「子供たちの精神的荒廃」・「道化師の宿命」・「悲劇と喜劇の類似性」を
写し出したストーリーが一体となる光景は
私に「悪食趣味・社会派要素・ブラック・ユーモア風味」が奇妙なバランスで共存する世界を
目の当たりにする機会をもたらしました。
(昨今では珍しくなった「悪ノリ系邦題」が付けられている点と
ホラー映画特有の「後を引く幕切れ」でありながら
恐怖よりも微笑ましさを感じさせる後日談が作品の味わいを高めている点も見逃せません。)
まさに「パーティー型ホラー映画」と呼びたくなる作品であると言えるでしょう。
馬鹿馬鹿しさと社会的恐怖が共存する本作と
生きて映画を見ることの出来る幸せに深い感謝を!!!。