映画に感謝を捧ぐ! 「ジャッジ・ドレッド(1995年版)」
映画感謝人GHMです。
今回はダニー・キャノン監督の「ジャッジ・ドレッド(1995年版)」に
感謝を捧げようと思います。
ジョン・ワグナー&カルロス・エスクエラの同名コミックを
もとにして作られた本作は
米国コミック・ムービーがたどった試行錯誤の
一端を示した作品であります。
肉体的存在感を放つ俳優S・スタローンと
特殊効果満載&覆面のヒーロー
活劇的アクションと残酷描写の嵐
現代的スパイ映画風味のストーリーと漫画的キャラクター&メカデザインという
相性の悪い材料が融合する事によって生じる悲劇的状況は
私に「コミック・ムービー作りにおけるキャスティング&SF的発想の重要性」を
体感する機会をもたらしました。
(宗教映画的深みを宿しながら「記号的悪役」の枠を抜け出せなかった敵将や
ハッピー・エンドでありながらも嫌な後味を残す結末が
作品の「悲劇性」を高めている点も見逃せません。)
まさに「コミック・ムービー界の偉大なる反面教師」と呼ぶべき
作品であると言えるでしょう。
身を挺して「コミック・ムービーの悪い見本」を演じることによって
2000年代版「スパイダーマン」・「アイアンマン」・「バッドマン」への
道を切り開く姿に心打たれる本作と
生きて映画を見ることの出来る幸せに深い感謝を!!!。