映画に感謝を捧ぐ! 「ブレイクアウト(2011年版)」
映画感謝人GHMです。
今回はジョエル・シューマッカー監督の「ブレイクアウト(2011年版)」に
感謝を捧げようと思います。
謎の1団に襲われた宝石商一家の運命を描いた本作は
ハッタリ精神とブラック・ユーモア性にあふれた犯罪映画であります。
アカデミー賞受賞者N・ケイジ&N・キッドマンを「旗印」として活用し
「庶民的な内幕」にサスペンス風味を加えることによって
映画的スリルを生成しようとするハッタリ精神と
「秘密が暴かれていく事による人間関係の崩壊」を
アクション映画的に表現するブラック・ユーモア精神が一体となる光景は
私に「上流社会の華やかさ」に潜む危うさ・組織犯罪における「失敗の構図」
謎解き映画における「解答作り」の難しさを同時体験する機会をもたらしました。
(「ハッピー・エンド」でありながらも不安要素に満ちた幕切れとなっている点も見逃せません。)
まさに「組織論&上流社会論入り立てこもり映画」と呼びたくなる作品であると言えるでしょう。
華やかで脆い日常を送る家族と凶暴で愚かしい犯罪チームの対決が
精鋭集団による対決とは異なる「味わい」となった本作と
生きて映画を見ることの出来る幸せに深い感謝を!!!。