映画に感謝を捧ぐ! 「キャット・ピープル(1942年版)」
映画感謝人GHMです。
今回はジャック・トゥールヌール(ターナー)監督の「キャット・ピープル(1942年版)」に
感謝を捧げようと思います。
その身に忌まわしき秘密を宿す女性「イレーヌ」の
運命を描いた本作は
ホラー映画の恐怖と恋愛悲劇の苦味が一体となることによって生を受けた
モンスター映画界の異色作であります。
怪奇映画特有の「特殊効果を駆使した映像的驚かせ」を最小限度にとどめ
映像技と動物たちの熱演によるサスペンス的恐怖描写&性描写と
人間模様に重きを置いた演出&ストーリーによる怪奇恐怖を創造するという試みは
私に、怪奇映画における「キャラクター造形&哀愁」の大切さを
再認識する機会と
想像力を刺激する怪奇恐怖を体感する時間をもたらしました。
(万事解決の大団円に背を向けて「後味の悪さを感じさせるハッピー・エンド」を
選択している点も見逃せません。)
まさに「恋愛系モンスター映画」と呼びたくなる作品であると言えるでしょう。
童話的ムードと精神的恐怖が共存する本作と
生きて映画を見ることの出来る幸せに深い感謝を!!!。