映画に感謝を捧ぐ! 「ドミノ(2005年版)」

映画感謝人GHMです。

 今回はトニー・スコット監督の「ドミノ(2005年版)」に

 感謝を捧げようと思います。

 

 賞金稼ぎドミノ・ハーヴェイの生涯をもとにして作られた本作は

 実話系映画最大級の胡散臭さと「陰性のスリル」を誇る怪作であります。

 不気味な色彩に彩られ

 過剰なまでにテクニカル&スピーディーに動き回る映像

 娯楽的且つ刹那的なストーリー

 軽妙な音楽&挿入曲の数々

 純粋善なきキャラクターが一体となる光景は

 私に「いかなる大義名分があろうと、暴力は残忍凶暴である」ことを再認識する機会と

 人生のギャンブル性&活劇性を目の当たりにする時間をもたらしました。

 (「尋問形式」を取ることによる説得力の形成や

 映画的高揚感を抑制した「クールな幕切れ」となっている点も見逃せません。)

 まさに「MTV型実話系アクション映画」と呼びたくなる作品であると言えるでしょう。

 暴走する映像技と綱渡り人生を選択したヒロインの姿が

 重なり合うことによって生じる「映画的化学反応」が

 他の実話系映画とは異なる「バイオレンス風味」を放つ本作と

 生きて映画を見ることの出来る幸せに深い感謝を!!!。