映画に感謝を捧ぐ! 「キック・オーバー」
映画感謝人GHMです。
今回はエイドリアン・グランバーグ監督の「キック・オーバー」に
感謝を捧げようと思います。
「小さな町」の異名を持つ刑務所に収監された
泥棒の運命を描いた本作は
奇妙な感触を宿した犯罪映画であります。
一件の強盗から始まった「欲深き男たちの争い」を
派手な暴力&犯罪描写・ホームドラマ風味・明るい映像&音楽を
融合させながら描くという試みは
私に「暴力と犯罪が日常化した世界」の1形態を
目の当たりにする機会をもたらしました。
(「勝てば官軍」風味漂う幕切れが
現実社会を覆う「不条理」の一端を写し出している点も見逃せません。)
まさに「素朴な残虐性に満ちた犯罪映画」と呼びたくなる作品であると言えるでしょう。
犯罪映画の定番要素
主演男優M・ギブソンの「トラブルメーカー」ぶり
イタリア西部劇の気風が混ざり合うことによって生を受けた本作と
生きて映画を見ることの出来る幸せに深い感謝を!!!。