映画に感謝を捧ぐ! 「フェノミナン」

映画感謝人GHMです。

 今回はジョン・タートルトープ監督の「フェノミナン」に

 感謝を捧げようと思います。

 

 謎の光によって与えられた「能力」に

 翻弄される男の運命を描いた本作は

 穏やかな空気の中に風刺性を宿す作品であります。

 SF・難病映画・人情劇を

 絶妙のバランスで融合させたストーリーと

 派手な特殊効果&残酷描写に最小限度にとどめた穏健な演出法が

 一体となる光景は

 私に「制御できない力を得ること」がもたらす危険要素・段階的感動誘発の妙技

 ジャンル融合映画の醍醐味を同時体験する機会をもたらしました。

 (悲劇を声高に強調せず、ポジティブな幕切れへと着地することによって

 「感動狙い」の臭みが緩和されている点も見逃せません。)

 まさに「静かなる陰性おとぎ話」と呼びたくなる作品であると言えるでしょう。

 ディズニー系映画ならではの「善男善女向け精神」と

 「過度に発展するテクノロジー」に対する警鐘が共存する本作と

 生きて映画を見ることの出来る幸せに深い感謝を!!!。