映画に感謝を捧ぐ! 「ハード・ラック(1921年版)」
映画感謝人GHMです。
今回はバスター・キートン&エディ・クライン監督の「ハード・ラック(1921年版)」に
感謝を捧げようと思います。
人生に絶望し、自殺を願う男の運命を描いた本作は
外見以上の深みを宿したドタバタ喜劇であります。
ネガティブな行動をポジティブに表現し
論理性よりも場の勢いを重んじ
活劇性と喜劇性がバランス良く配合されたアクションの連打を駆使しながら
物語が進行していく光景は
私に「人生は喜劇と悲劇が融合することによって光り輝く存在である」ことを
喜劇的に表現することの素晴らしさを体感する機会をもたらしました。
(悲劇→漫画的ハッピー・エンドへの流れが「人生の神秘性」を
象徴している点も見逃せません。)
まさに「肉体言語系人生論」と呼びたくなる作品であると言えるでしょう。
クールな風貌とユーモラスな体技で「山あり谷ありの時」を渡り歩くB・キートンの姿が
笑いと感動を呼び起こす本作と
生きて映画を見ることの出来る幸せに深い感謝を!!!。