映画に感謝を捧ぐ! 「フォクシー・レディ」
映画感謝人GHMです。
今回はエイドリアン・ライン監督の「フォクシー・レディ」に
感謝を捧げようと思います。
刹那的な日々を生きる女子高生「ジーニー」と
仲間達の運命を描いた本作は
2つの「過渡期」を体現した青春映画であります。
1970年代的風景・80年代的スピードで進行する映像・80年代風味漂う音楽
70年代と80年代の間に立つかのようなストーリー&キャラクターが一体となる光景は
私に「子供と大人の中間に立つ世代」と
「陰性の70年代と陽性の80年代の間に位置する映画」の葛藤を
目の当たりにする機会をもたらしました。
(ハッピー・エンドにも悲劇にも与さない「孤高感」漂う幕切れが
人生の奥深さを体現している点も見逃せません。)
まさに「軽快にして苦い青春映画」と呼びたくなる作品であると言えるでしょう。
美男美女で形成されたキャスト陣&浮世離れしつつも現実の一端を写す物語が
華やかさ・危うさ・空しさの入り交じった感情を呼び起こす本作と
生きて映画を見ることの出来る幸せに深い感謝を!!!。