映画に感謝を捧ぐ! 「ラブ・アクチュアリー」

映画感謝人GHMです。

 今回はリチャード・カーティス監督の「ラブ・アクチュアリー」に

 感謝を捧げようと思います。

 イギリスの一角に生きる人々の「クリスマスまでの5週間」を描いた本作は

 広範囲にわたる「ラブストーリー」を描いた作品であります。 

 人間社会における「愛の形」を総動員しながらも

 悪役&劇的展開に頼ることなく静かに進行していくストーリー

 膨大な人員&人間関係を論理破綻をほとんど感じさせることなく

 動かしていく「神的バランス感覚」

 軽妙でありながらも品のある挿入曲

 技巧的表現・スピーディーな映像処理・感動誘発描写に最小限度にとどめた

 クールな演出法が一体となる光景は

 私に「愛情劇」の持つ可能性の奥深さと

 スペクタクル重視の大作映画とは一味違う「精神的スケール感」にあふれた物語に

 触れる機会をもたらしました。

 (「過程」をしっかりと表現することによって「説得力のある感動場面」を生み出す作劇的配慮と

 「空港」という世界の特性を最大限度に生かした幕切れも見逃せません。)

 まさに「人情系大作映画」と呼びたくなる作品であると言えるでしょう。

 イギリス文化・アメリカ的娯楽精神・人間の良心に対する信頼・運命の持つ神秘性

 大作映画的技術力が融合することによって生を受けた本作と

 生きて映画を見ることの出来る幸せに深い感謝を!!!。