映画に感謝を捧ぐ! 「大洪水(1958年版)」

映画感謝人GHMです。

 今回はチャールズ・クライトン監督の「大洪水(1958年版)」に

 感謝を捧げようと思います。

 

 

 ジョン&ウォード・ホーキンズの小説「洪水」を

 もとにして作られた本作は

 多彩な顔を持った災害映画であります。

 「洪水」という名の天災と「暴力・犯罪・冤罪」という名の人災が

 奇妙なバランスで共存するストーリーと

 特撮・冒険活劇・サスペンスの技法を兼ね備えた演出を融合させることによって生じる

 映画的化学反応は

 私に「災害映画の持つ可能性の奥深さ」と

 「五体を駆使して生み出されるスリル&サスペンス」の醍醐味に触れる機会をもたらしました。

 (主演男優H・キールの肉体に対する壮絶なるこだわりと

 活劇的爽快感よりも人情を重視したハッピー・エンドとなっている点も見逃せません。)

 まさに「ジャンル融合型災害映画」の称号にふさわしい作品であると言えるでしょう。

 刻一刻と変化していく天候・人間関係・ストーリーが

 人間社会の多面性を写し出す本作と

 生きて映画を見ることの出来る幸せに深い感謝を!!!。