映画に感謝を捧ぐ! 「ダイナソー・プロジェクト」
映画感謝人GHMです。
今回はシド・ベネット監督の「ダイナソー・プロジェクト」に
感謝を捧げようと思います。
未確認生物を捜索するためコンゴを訪れた
探検隊の運命を描いた本作は
冒険映画界屈指の珍品であります。
「恐竜&冒険」というファンタジー的な題材と
スケール感を抑制した実録的演出&ストーリーが一体となる光景は
私に「疑似実録映画」の個性と
特殊効果を駆使して作られた恐竜が織りなす「非活劇的冒険」を
目の当たりにする機会をもたらしました。
(登場人物の死をクールに処理する手法と
結論を不明瞭にした幕を閉じる展開が
「自然界における人命の軽さ」を体現してしまっている点も見逃せません。)
まさに「壮大にして庶民的な冒険SF」と呼びたくなる作品であると言えるでしょう。
疑似実録映画特有の「不安定感あふれる映像」が
浮世離れした冒険に「奇妙な現実感」を与える姿に驚かされる本作と
生きて映画を見ることの出来る幸せに深い感謝を!!!。