映画に感謝を捧ぐ! 「ザ・シング」
映画感謝人GHMです。
今回はスティーヴン・モンロー監督の「ザ・シング」に
感謝を捧げようと思います。
森に潜むモンスターに翻弄される森林警備隊員の運命を描いた本作は
娯楽映画精神と教訓要素が
奇妙なバランスで共存するホラー映画であります。
ロマンス・アクション・モンスターパニック要素を網羅したストーリー&演出を駆使して
「アルコールの害」・「登山における生兵法&自信過剰の罠」
「信頼関係を揺るがせる要素」・「危機的状況の癒し効果」を世に示すという試みは
私に「説教臭を感じさせない説教」の1形態と
「闘いによってエネルギッシュ&タフになっていくヒロイン」の醍醐味を体感する機会をもたらしました。
(1982年の映画「遊星からの物体X」を意識したかのような
邦題がもたらす「怪しげな空気」と
ホラー映画でありながら「癒し系映画」のような幕切れとなっている点も見逃せません。)
まさに「教訓系ホラー映画界」の歴史に輝く堅実作であると言えるでしょう。
様々な映画のシチュエーションを拝借し、バランス感覚に捕らわれることなく
つなぎ合わせることによって
ホラー映画の方程式に沿って進行する物語を
「先読み困難な状況」であるかのように感じさせる事に挑戦する精神に
驚かされる本作と
生きて映画を見ることの出来る幸せに深い感謝を!!!。