映画に感謝を捧ぐ! 「スケート・オア・ダイ」
映画感謝人GHMです。
今回はミケル・クルトワ監督の「スケート・オア・ダイ」に
感謝を捧げようと思います。
殺人事件を目撃したスケートボーダー2人組の運命を描いた本作は
映画全体を覆う「軽さ」に圧倒される作品であります。
暴れ馬の如き勢いで逃亡アクション映画の王道を駆け抜ける「軽い」ストーリー
最小限度の情報のみで作られた「軽い」キャラクター
「動きのある映像」にこだわった「軽い」アクション・シーンが一体となる光景は
私に八方美人的な装飾を廃した「スリムなアクション映画」と
スケボー・アクションの醍醐味を満喫する機会をもたらしました。
(「パリを駆けめぐりながらトラブルをまき散らす」観光旅行映画精神
米ドラマ「24」級の変貌ぶりを見せる街の色
軽薄を極めんとするかの内容でありながら
「主人公は敵と戦わない」というルールを貫く硬派な精神を有している点
ネット時代を象徴するかのような幕切れがもたらす
「アクション映画らしからぬ苦い後味」も見逃せません。)
まさに「スポーツ映画感覚のアクション映画」と呼びたくなる作品であるといえるでしょう。
L・ベッソン、P・ハイアムズ・J・チェンの特性が奇妙なバランスで共存する本作と
生きて映画を見ることの出来る幸せに深い感謝を!!!。