映画に感謝を捧ぐ! 「原始惑星への旅」

 映画感謝人GHMです。

 今回はジョン・セバスチャン監督の「原始惑星への旅」に

 感謝を捧げようと思います。

 

 1961年の映画「火を噴く惑星」をもとにして作られた本作は

 

 映画的加工術の一端を世に示したSF映画であります。

 無理矢理感あふれるストーリー&キャラクター造形を

 漫画的なモンスター&メカ造形と特撮的アクションで補うという手法を

 正々堂々且つ技巧的に行うスタッフ・キャスト陣の勇姿は

 私に「冒険SFの魅力&大衆的欲求に忠実な映画作り」の醍醐味を

 堪能させてくれました。

 (典型的ハッピー・エンドの中に「人生の皮肉」をさりげなく挿入する

 妙技を見せてくれる作品である点も見逃せません。)

 まさに「娯楽的サービス精神と軽量映画的リサイクル精神」が共存する

 

 SF映画であると言えるでしょう。

 アメリカ映画界の黒幕R・コーマンの「大衆食堂的神技」と

 人間の心中に潜む「宇宙への思い」が融合することによって生を受けた本作と

 生きて映画を見ることの出来る幸せに深い感謝を!!!。