映画に感謝を捧ぐ! 「サム・ガール」

 映画感謝人GHMです。

 今回はロリー・ケリー監督の「サム・ガール」に

 感謝を捧げようと思います。

 

 「運命の人」との出会いを求める女性クレアと

 彼女を取り巻く人々の2週間を描いた本作は

 漫画的ムードと女性力が全編を支配する恋愛映画であります。

 

 青春映画の定番要素・ブラック・ユーモア風味・メロドラマ風味

 

 徹底した女性目線が奇妙なバランスで共存するストーリーと

 陰鬱な状況にあっても明るさと軽快さを失わない演出&音楽が一体となる光景は

 私に「女性の精神力&男性の繊細さ」と

 「複雑化していく人間関係を軽やかに表現する」手法を

 同時体験する機会をもたらしました。

 (「和やかにして反倫理的な」ハッピー・エンドへと

 着地する豪快さを持った作品である点も見逃せません。) 

 

 まさに「女性上位型恋愛劇」に1形態を世に示した作品であると言えるでしょう。

 「美男美女の恋愛模様」でありながら

 男性陣よりも女性陣の方が魅力的というキャラクター造形が

 時間と共に「ある種の快感」となっていく状況に驚かされる本作と

 生きて映画を見ることの出来る幸せに深い感謝を!!!。