映画に感謝を捧ぐ! 「クロノス」

  映画感謝人GHMです。

 今回はカート・ニューマン監督の「クロノス」に

 感謝を捧げようと思います。

 

 宇宙より飛来した「クロノス」による

 地球滅亡の危機に立ち向かう人々の姿を描いた本作は

 侵略SFの中と社会風刺を融合させた技巧作であります。

 エネルギーを求めて地球に飛来し

 ホラー映画的手法で「人間の心」に潜み

 怪獣映画的アクションによって地球を破壊する「クロノス」を通じて

 制御なき欲求&テクノロジーがもたらす恐怖を描くという試みは

 私に、人間社会への警鐘と侵略SFのスリルが共存可能な存在である事と

 「多種多様な人種が共存する」アメリカ映画界の強みを生かした

 「スケール感生成」の醍醐味を目の当たりにする機会をもたらしました。  

 

 (いささか強引な「決着の付け方」を滑らかな展開によって補っている点も見逃せません。)

 まさに「国際社会論入り侵略SF映画」と呼びたくなる作品であると言えるでしょう。

 武力と戦術を使い分けながら「地球のエネルギー」を狙うエイリアンの姿が

 侵略戦争の図式をえぐり出す本作と

 生きて映画を見ることの出来る幸せに深い感謝を!!!。