映画に感謝を捧ぐ! 「エニグマ」

映画感謝人GHMです。

 今回はマイケル・アプテッド監督の「エニグマ」に

 感謝を捧げようと思います。

 

 ロバート・ハリスの小説「暗号機エニグマへの挑戦」を

 もとにして作られた本作は

 多彩な顔を持った戦争映画であります。

 

 第2に世界大戦の内幕・知的ゲーム要素・ロマンス・風刺要素を融合させることによって

 戦争映画史上最大級の「迷宮的ストーリー」を生成しようという試みは

 私に「暗号解読感覚で映画を鑑賞する」感覚

 「戦争」という存在の奥深さ

 「目的が手段を正当化する」事によって生じる恐怖の一端を

 目の当たりにさせられる時間をもたらしました。

 (「ハッピー・エンド」でありながらも苦い後味を残す幕切れとなっている点も見逃せません。)

 まさに「戦争の残酷さ」多角的に描いた作品であると言えるでしょう。

 戦争映画的アクションを抑制し、敵の姿をほとんど現すことなく

 戦争を描くという荒業に挑んだ本作と

 生きて映画を見ることの出来る幸せに深い感謝を!!!。