映画に感謝を捧ぐ! 「サンクタム」

映画感謝人GHMです。

 

 今回はアリスター・グリアソン監督の「サンクタム」に

 

 感謝を捧げようと思います。

 

 アンドリュー・ワイトの実体験をもとにして作られた本作は

 派手な映像とクールな物語が共存する冒険映画であります。

 パニック・ムービーの方程式を冷徹且つ残酷にアレンジしたストーリーと

 水・岩・陰性の色彩へのこだわりと映像テクノロジーの融合によって生を受けた

 特殊効果が一体となる光景は

 私に「冒険においては人情よりも生存が優先される」という法則と

 「自然界における人間の小ささ」を目の当たりにする機会をもたらしました。

 (「純粋善」なきキャラクター造形と俳優・女優陣の肉体的説得力が

 作品の「CGショー化」を抑制している点も見逃せません。)

 本作こそ2010年代流「陰性冒険活劇」の称号にふさわしい作品であると言えるでしょう。

娯楽映画的ハッタリ精神と

 冒険者の心に潜む「天使と悪魔の」対立構造が

 奇妙なバランスで共存する本作と

 生きて映画を見ることの出来る幸せに深い感謝を!!!。