映画に感謝を捧ぐ! 「青空に躍る」

 映画感謝人GHMです。

 

 今回はエドワード・H・グリフィス監督の「青空に躍る」に

 感謝を捧げようと思います。

 

 休暇中の空軍兵士と女性記者の恋を描いた本作は

 戦時下&ストーカー的男性をユーモラス&上品に表現した異色作であります。

 「第2次大戦期のNY」で展開される恋物語

 戦意高揚&反戦メッセージに背を向けて

 明るく陽気な恋愛ミュージカルに仕立て上げるという大胆な構想を

 ダンス技術・音楽・娯楽映画的表現法を駆使して実現するスタッフ・キャスト陣の姿は

 私に「ハッピー・エンドへの渇望」・「リアルからの逃避」に全力を投じる

 正統派ハリウッド精神の素晴らしさと危険性に触れる時間をもたらしました。 

 

 まさに「浮世離れ映画」の究極形態と呼びたくなる作品であると言えるでしょう。

 「歌&踊りのために物語が存在する」ミュージカル精神と

 戦争の暗部をほとんど感じさせないストーリー展開に

 感動と恐怖と禁じ得ない本作と

 生きて映画を見ることの出来る幸せに深い感謝を!!!。