映画に感謝を捧ぐ! 「メーベルの身替り運転」

映画感謝人GHMです。

 今回はメーベル・ノーマンド&マック・セネット監督の「メーベルの身替り運転」に

 感謝を捧げようと思います。

 

 レーサー・彼の恋人・非情な悪人の争いを描いた本作は

 多彩なアクションと王道的な笑いが炸裂する作品であります。

 体技・乗り物・飛び道具を駆使したアクション

 気まぐれによって争いに火を付けながらも

 憎めない雰囲気を持ったヒロイン

 喜劇的動作で悪行の限りを尽くすC・チャップリン&子分の存在感

 アクション・ロマンス・陰謀・笑いを網羅した貪欲なストーリーが一体となる光景は

 私に「争いが大規模化していくことによって、争いの原因が曖昧化する」現象と

 肉体・道具・知略を駆使したアクション&笑い所の醍醐味を

 同時体験する機会をもたらしました。

 (恋愛映画&スポーツ映画的ハッピー・エンドと

 悪行の報いをユーモラスに表現した教訓的幕切れが

 奇妙なバランスで共存している点も見逃せません。)

 まさに「皮肉と活劇感に彩られたドタバタ喜劇」であると言えるでしょう。

 C・チャップリンの「善悪両面を操る」特性と

 サイレント喜劇&活劇の魅力にあふれた本作と

 生きて映画を見ることの出来る幸せに深い感謝を!!!。