映画に感謝を捧ぐ! 「ピース」

映画感謝人GHMです。

 今回はエドワード・ゴーシュ監督の「ピース」に

 感謝を捧げようと思います。

 

 ラスベガスを目指す男女6人の運命を描いた本作は

 良心を揺るがされるかのような感覚に襲われる怪作であります。

 美男美女であるにもかかわらず

 好感の持ちにくいキャラクターとなってしまった主人公一行

 徹底的に記号化された殺人鬼一家

 見た目重視の残酷描写&悪趣味精神あふれるストーリーが

 

 一体となる光景は

 私に「歪んだ反権力精神・サディスト的娯楽思考・表面的インパクト至上主義」の末路を

 目の当たりにする機会をもたらしました。

 (映画史上屈指の「往生際の悪さ&不条理さ」に満ちた幕切れへと

 着地している点も見逃せません。)

 まさに、鑑賞者の「悪趣味&不条理に対する寛容さ」を試される

 試験的作品であると言えるでしょう。

 1974年の映画「悪魔のいけにえ」の表面部分を

 強調したかのような作劇法が

 私の精神に大いなる試練を与えた本作と

 生きて映画を見ることの出来る幸せに深い感謝を!!!。