映画に感謝を捧ぐ! 「LAPD処刑分署」
映画感謝人GHMです。
感謝を捧げようと思います。
LA市警の最前線で戦う警官2人の運命を描いた本作は
現代社会における「腐敗の定着化」を
社会派的説教ムードをほとんど感じさせることなく描いた作品であります。
犯罪・アクション・人間模様・警官による不正行為を総動員しているにもかかわらず
淡々と進んでいくストーリー&演出は
私に「悪が日常化した世界」と
病気とは異なる形で人間を破壊する「精神系ウィルス」の恐怖を目の当たりする機会をもたらしました。
(「純粋善」がほとんど存在しない冷徹なキャラクター造形と
「警察の隠蔽体質」をクールに表現した幕切れが
作品の説得力と恐怖要素を高めている点も見逃せません。)
まさに「悪の伝染性」と「世界の暗部をのぞき見る感覚」に満ちた
警官映画であると言えるでしょう。
本作の設定&ストーリー展開が「警官映画の王道」と化している現状に
恐れと哀しみを禁じ得ない本作と
生きて映画を見ることの出来る幸せに深い感謝を!!!。