映画に感謝を捧ぐ! 「LAPD処刑分署」

映画感謝人GHMです。

 今回はエド・アンドリュー監督の「LAPD処刑分署」に

 感謝を捧げようと思います。

 

 LA市警の最前線で戦う警官2人の運命を描いた本作は

 現代社会における「腐敗の定着化」を

 社会派的説教ムードをほとんど感じさせることなく描いた作品であります。

 犯罪・アクション・人間模様・警官による不正行為を総動員しているにもかかわらず

 淡々と進んでいくストーリー&演出は

 私に「悪が日常化した世界」と

 病気とは異なる形で人間を破壊する「精神系ウィルス」の恐怖を目の当たりする機会をもたらしました。

 (「純粋善」がほとんど存在しない冷徹なキャラクター造形と

 「警察の隠蔽体質」をクールに表現した幕切れが

 作品の説得力と恐怖要素を高めている点も見逃せません。)

 まさに「悪の伝染性」と「世界の暗部をのぞき見る感覚」に満ちた

 警官映画であると言えるでしょう。

 本作の設定&ストーリー展開が「警官映画の王道」と化している現状に

 恐れと哀しみを禁じ得ない本作と

 生きて映画を見ることの出来る幸せに深い感謝を!!!。