映画に感謝を捧ぐ! 「ブラック・サタデー」

  映画感謝人GHMです。

 今回はクレイグ・カーター監督の「ブラック・サタデー」に

 感謝を捧げようと思います。

 

 「暗黒の土曜日」と称された強盗事件によって結びつけられた

 男女の運命を描いた本作は

 犯罪映画界屈指の「珍妙なる教訓性」を誇る作品であります。

 淡々とした映像&会話によって形成される「段取り」

 凶暴且つぎこちないアクション描写で描かれる「事件」

 勧善懲悪的でありながらも胡散臭さが漂う「結末」が一体となる光景は

 私に「犯罪&暴力の世界を生きる人間の格好悪さ」・「アクションのある会話作りの難しさ」

 「暴力の実像」を目の当たりにする機会をもたらしました。

 まさに「娯楽アクション映画の衣を纏った反娯楽映画」と呼びたくなる珍品であると言えるでしょう。

 Q・タランティーノ監督作と音楽PVを融合させた作りでありながら

 

 日常劇的な空気を放つ本作と

 生きて映画を見ることの出来る幸せに深い感謝を!!!。