映画に感謝を捧ぐ! 「ファントム 開戦前夜」
映画感謝人GHMです。
今回はトッド・ロビンソン監督の「ファントム 開戦前夜」に
感謝を捧げようと思います。
1968年3月8日のハワイ近海で発生した潜水艦沈没事件を
もとにして作られた本作は
実在の事件を通じて
アメリカ映画界の光と闇を写し出した作品であります。
冷戦下のソ連潜水艦で起きた「トラブル」を
アメリカ流軽量娯楽作品に変化させようという大胆極まる挑戦は
私に「アメリカ映画界の娯楽力・貪欲さ・傲慢さ」を
目の当たりにする機会をもたらしました。
まさに「アメリカ映画講座」の一翼を担う
実話系潜水艦映画であると言えるでしょう。
派手なアクションや感動誘発に依存しない堅実な作風で
アメリカ礼賛臭あふれるストーリーを
素直に鑑賞できる娯楽作に仕立て上げる妙技を堪能させてくれた本作と
生きて映画を見ることの出来る幸せに深い感謝を!!!。