映画に感謝を捧ぐ! 「魔の巣 Manos」

映画感謝人GHMです。

 今回はハロルド・P・ウォーレン監督の「魔の巣 Manos」に

 感謝を捧げようと思います。

 

 道に迷い、謎の一軒家に泊まる事となった

 3人&1匹の運命を描いた本作は

 ホラー映画史上屈指の「和やかさ&色気」を誇る作品であります。

 

 お化け屋敷風味あふれる恐怖描写

 

 不気味にしてユーモラスな音楽

 「妻たち」の場違いなまでに艶めかしい衣装&コメディ的戦闘シーン

 館系ホラーの王道に沿っているにもかかわらず

 思わせぶりの連打によって迷宮と化していくストーリー展開が一体となる光景は

 私に「エロティシズム・コメディ要素・怪奇要素が闇鍋的に詰め込まれた世界」に

 迷い込む感覚をもたらしました。

 (物語の流れを気にすることなく挿入されるお色気シーンや

 多くの謎を残しながら「ホラー的終幕」を迎える豪快さが

 ある種の「ブラック・ユーモア要素」を醸し出している点も見逃せません。)

 まさに「イタリア西部劇風味&ポルノ風味あふれる」怪奇映画であると言えるでしょう。

 男性的本能の赴くままに進行しながら

 ホラー的人体破壊を最小限度にとどめる作風によって

 「笑って楽しむ珍作ホラー」となった本作と

 生きて映画を見ることの出来る幸せに深い感謝を!!!。