映画に感謝を捧ぐ! 「リミットレス」

映画感謝人GHMです。

 今回はニール・バーガー監督の「リミットレス」に

 感謝を捧げようと思います。

 アラン・グリンの小説「ブレイン・ドラッグ」を

 もとにして作られた本作は

 コミック・ムービーとサスペンスの特性が融合することによって

 生を受けた作品であります。 

 映像表現と色彩の使い分けによって「主人公の状態」を写し出す手法と

 人間力&成功に対する「依存症」がもたらす悲劇をSF&サスペンス的に表現した

 ストーリーが一体となる光景は

 私に「欲求をコントロールすることの難しさ&重要性」と

 「メッセージ性と映像テクノロジーの幸福な結婚」の1形態を同時体験する機会をもたらしました。

 (主人公の「心の声」を聞かせる形式でありながら

 説明過多に陥ることを抑制するバランス感覚と

 脳天気なハッピー・エンドでありながらも

 苦い後味を宿した幕切れとなっている見逃せません。)

 まさに「コミック・ムービーの技・風刺劇の魂・SF的着想」が共存する作品であると言えるでしょう。

 映画的表現法の醍醐味と

 薬物依存&増幅する欲望の恐怖に彩られた本作と

 生きて映画を見ることの出来る幸せに深い感謝を!!!。