映画に感謝を捧ぐ! 「クモ男の復讐」
映画感謝人GHMです。
今回はスコット・ジール監督の「クモ男の復讐」に
感謝を捧げようと思います。
クモの体液を注射することによって「超人」となった男の
運命を描いた本作は
コミック・ムービーとホラーの特性が融合することによって
生を受けた作品であります。
漫画的なキャラクター&ストーリーを
ホラー的な表現法で映画化するという試みは
私に、活劇的爽快感を抑制することにとって「コミック・ヒーローの暗部」と
精神を伴わない「力」の恐怖がより鮮明になる光景を
目の当たりにする機会をもたらしました。
(悲劇的でありながらも「マニア的人情」を感じさせる幕切れとなっている点も見逃せません。)
まさに「静かなる陰鬱系ヒーロー映画」にして
「コミック型人情ホラー」であると言えるでしょう。
軽量映画的手法で「ヒーローとモンスターは紙一重の存在である」ことを
世に示した本作と
生きて映画を見ることの出来る幸せに深い感謝を!!!。