映画に感謝を捧ぐ! 「ふるさと物語」
映画感謝人GHMです。
今回はアーサー・ピアソン監督の「ふるさと物語」に
感謝を捧げようと思います。
選挙に敗れ、帰郷した上院議員と
彼を取り巻く人々の運命を描いた本作は
教訓性と娯楽性がバランス良く配合された人情劇であります。
「社会派」に対する皮肉のこもったストーリーを
アクション・サスペンス・コメディの手法を融合させながら描くという試みは
私に「正義漢と私怨の入り交じった状態」の危険性と
説教臭を感じさせることなくメッセージを伝える妙技を堪能する機会をもたらしました。
(「人情的とも妥協的ともとれる」ハッピー・エンドが
1950年代空気を体現している点も見逃せません。)
まさに「穏健派教訓劇」の1形態を世に示した作品であると言えるでしょう。
サクセス・ストーリーとホームドラマを融合させたかのような世界を通じて
自分自身の正義を検証すること&周囲に目を向けることの大切さを説く本作と
生きて映画を見ることの出来る幸せに深い感謝を!!!。