映画に感謝を捧ぐ! 「タブー(2002年版)」

映画感謝人GHMです。

 今回はマックス・マコウスキー監督の「タブー(2002年版)」に

 感謝を捧げようと思います。

 

 新年の訪れを祝うために集った

 男女6人の運命を描いた本作は

 1995年の映画「セブン」の世界と

 閉鎖系ミステリー&青春群像劇が共存する作品であります。

 閉ざされた館・愛憎・連続殺人・名家の秘密といった

 ミステリーの定番要素を集結させ

 2000年代ホラー・サスペンス・コメディの手法で料理するという試みは

 私に「犯罪&性的タブーがームの如く扱われる」恐怖と

 病的なまでに繰り返される「どんでん返し」によって発生する

 ストーリー的混沌を目の当たりにする機会をもたらしました。

 (軽薄且つ強引に進行していく物語であるにもかかわらず

 「静かなる威厳と神秘性のある」幕切れへと着地している点も見逃せません。) 

 まさに「知的ゲーム&青春映画型サスペンス」と呼びたくなる作品であると言えるでしょう。

 厳しい空間的&人数的制約に縛られながら

 2000年代の若者を覆う「精神的歪み」と頭脳戦を描くことに挑んだ本作と

 生きて映画を見ることの出来る幸せに深い感謝を!!!。