映画に感謝を捧ぐ! 「悪太郎」

 映画感謝人GHMです。

 今回はバスター・キートン&マル・セント・クレア監督の「悪太郎」に

 感謝を捧げようと思います。

 

 運命の悪戯から逃亡者となった主人公の運命を描いた本作は

 活劇的快感と皮肉な笑いに満ちあふれた喜劇映画であります。

 不運の連鎖によって「様々な人間から追われる境遇」となった男の

 壮絶なる逃亡劇を

 主演男優B・キートンのクールな佇まい&身体能力と

 サイレント喜劇系体術&映像表現を融合させることによって

 スリルと笑い所に満ちあふれた作品へと変化させていく光景は

 私に「アクション・コメディ&逃亡映画の源流」に接する機会と

 「不幸と笑い所は紙一重の位置にある」という残酷な真理に触れる時間を

 もたらしました。

 (王道的ハッピー・エンドが「ハリウッド流ハッピー・エンドへの皮肉」として機能する光景を

 見せてくれる作品であるという点も見逃せません。)

 まさに「お笑い逃亡者」と呼びたくなる作品であると言えるでしょう。

 アクション&サスペンス映画にありがちな要素を「ドタバタ喜劇」に変えてしまう

 喜劇的加工力&発想力に圧倒される本作と

 生きて映画を見ることの出来る幸せに深い感謝を!!!。