映画に感謝を捧ぐ! 「スライサー」
映画感謝人GHMです。
今回はマット・カニンガム&エリック・ガードナー監督の「スライサー」に
感謝を捧げようと思います。
スティーブン・キングの小説「人間圧搾機」を
もとにして作られた本作は
ごった煮的な魅力を放つモンスター映画であります。
1本の映画が作り出した世界で
室内アクション・館系ホラー・人工知能系SF・吸血鬼映画
コント的動作が共存するという恐るべき光景は
私に「複数ジャンル融合型映画」と
「喜劇と恐怖劇が紙一重の存在である」事を悪食的に表現する技法の
1形態を目の当たりにする機会をもたらしました。
(ホラー映画史上まれに見るほどの「石頭ぶり」を見せるヒロインの勇姿と
「いかなる結論であっても暗い影を宿す」S・キング的幕切れを
クールな形で表現した終幕も見逃せません。)
まさに「闇鍋系ホラー映画界」屈指の多様性をもつ作品であると言えるでしょう。
「呪いの宝物伝説」を2000年代風に表現した本作と
生きて映画を見ることの出来る幸せに深い感謝を!!!。