映画に感謝を捧ぐ! 「結婚協奏曲」

映画感謝人GHMです。

 今回はエドマンド・グールディング監督の「結婚協奏曲」に

 感謝を捧げようと思います。

 

 「結婚無効の知らせ」がもたらす珍騒動の数々を描いた本作は

 外見以上の毒気と娯楽的スケール感にあふれた作品であります。

 短篇集的な手法とユーモア精神を駆使して

 「人気商売の舞台裏」・「夫婦の光と闇」・「富を巡る陰謀」を

 1本の映画の中で共存させるという試みは

 私に「映画1本分の時間で複数の映画を鑑賞する」感覚と

 「エンターテインメントと風刺性の融合」の1形態を

 同時体験する機会をもたらしました。

 (毒気のあるストーリーであるにもかかわらず

 最後を「ハッピー・エンド」にすることによって、和やかな気分で幕切れを迎えさせるという

 娯楽的サービス精神を持った作品であるという点も見逃せません。)

 まさに「映画館感覚満載の恋愛喜劇」と呼びたくなる作品であると言えるでしょう。

 ロマンス・サスペンス・コメディを渡り歩く七変化ぶりと

 浮世離れした状況に説得力を与える妙技を堪能させてくれる本作と

 生きて映画を見ることの出来る幸せに深い感謝を!!!。