映画に感謝を捧ぐ! 「ザ・エージェント」

映画感謝人GHMです。

 今回はキャメロン・クロウ監督の「ザ・エージェント」に

 感謝を捧げようと思います。

 

 「提案書」によって会社を追放されたスポーツ・エージェントと

 彼を取り巻く人々の運命を描いた本作は

 バランス感覚とポジティブ精神に長けた舞台裏映画であります。

 プロスポーツ界の内幕を通じて「理想とビジネスの均整」を保つことの

 難しさを世に示すという着想

 

 社会性とファンタジー性・陰と陽のバランスを保ちつつ

 滑らかに進行するストーリー&演出

 主演男優T・クルーズの持つ「潜在的バックアップ能力」と

 変化球的な魅力を持った脇役陣

 軽快でありながらも味わいのある音楽が一体となる光景は

 私に「人生におけるバランス感覚の重要性」と

 「映画作りにおける総合力の大切さ」を目の当たりにする機会をもたらしました。

 (ライバルを悪役ではなく「社会の1面を象徴する人物」として描いている点

 「涙や人の死による感動誘発」をほとんど用いていない点

 劇的な場面ではなく「ユーモラスな後日談」で幕を閉じている点が

 感動の純度を高めている点も見逃せません。)

 まさに「陽性舞台裏映画」の歴史に輝く強豪作であると言えるでしょう。

 ヒーローの活躍よりも「人間の繋がり」を重視する精神と

 「得意の絶頂と凋落」・「登場人物の建て前と本音」を

 絶妙のバランスで表現する技術力によって

 童話的なストーリーに「説得力」を与える事に成功した本作と

 生きて映画を見ることの出来る幸せに深い感謝を!!!。