映画に感謝を捧ぐ! 「デッドゲームシティ」
映画感謝人GHMです。
今回はジョージ・アイザック監督の「デッドゲームシティ」に
感謝を捧げようと思います。
国際強奪計画に関わる人々の運命を描いた本作は
他の犯罪映画とは異なる「冷徹さ」が支配する作品であります。
欲望と嘘にまみれた世界を生きる男たちの姿を
男気・凶暴性・エロティシズムを最小限度にとどめ「TVゲーム的」に描くという試みは
私に「犯罪者の世界からも人間味が失われつつある」状況を目の当たりにする機会をもたらしました。
(犯罪映画特有の「悪の継承を感じさせる決着」でありながら
他作品とは異なる「権力の恐怖」を写し出した幕切れとなっている点も見逃せません。)
まさに「非人間的犯罪映画」と呼びたくなる作品であると言えるでしょう。
勧善懲悪劇とも「犯罪のスリルを描いた作品」とも異なる気配を放つ本作と
生きて映画を見ることの出来る幸せに深い感謝を!!!。