映画に感謝を捧ぐ! 「空飛ぶ生首」
映画感謝人GHMです。
今回はバート・I・ゴードン監督の「空飛ぶ生首」に
感謝を捧げようと思います。
亡霊によって心身を蝕まれていくジャズ・ピアニストの姿を描いた本作は
技と魂が一体となって生まれたホラー映画であります。
教訓劇・心理サスペンス・怪奇&特撮的テクニックが
絶妙のバランスで共存していく光景は
私に「怪奇映画における悲劇性の大切さ」・「犯罪の連鎖性」
「良心の強さと残酷さ」を目の当たりにする機会をもたらしました。
(「悲劇でありながらもハッピー・エンドの香り漂う」幕切れが
他のホラー映画とは異なる恐怖&和みとなっている点も見逃せません。)
まさに「恋愛系ホラー映画」の静かなる強豪作であると言えるでしょう。
後年の「ストーカー」を先取りした行動とエネルギッシュな純愛を兼ね備えた
亡霊の奮闘ぶりに心打たれる本作と
生きて映画を見ることの出来る幸せに深い感謝を!!!。