映画に感謝を捧ぐ! 「パウダー」

映画感謝人GHMです。

 今回はビクター・サルバ監督の「パウダー」に

 感謝を捧げようと思います。

 

特異体質の青年「ジェレミー・リード」と

 彼を取り巻く人々の運命を描いた本作は

 豪快さと繊細さが共存する、不思議な作品であります。

 SF風味の特殊効果・ホラー的デザイン・人情劇&教訓劇の魂が

 「映画」という世界の中で

 互いの持ち味を生かしながら共存していく光景は

 私に「SF的スリル・童話的ムード・モンスター映画の哀愁」を

 同時体験する感覚をもたらしました。

 (ハッピー・エンドにも悲劇にも与さない「鑑賞者に考えさせる」幕切れが

 作品の神秘性&メッセージ性を高めている点も見逃せません。)

 まさに1990年代流「人情派おとぎ話」と呼びたくなる

 作品であると言えるでしょう。

 コミック・ムービーとホームドラマの持ち味を融合させることによって

 人間社会の光と闇を写し出す本作と

 生きて映画を見ることの出来る幸せに深い感謝を!!!。