映画に感謝を捧ぐ! 「ゲームの規則」

映画感謝人GHMです。

 

 今回はジャン・ルノワール監督の「ゲームの規則」に

 

 感謝を捧げようと思います。

 

 ミュッセの戯曲「マリアンヌの気まぐれ」をもとにして作られた本作は

 残酷にして軽妙なユーモアが

 笑いと戦慄を呼び起こす作品であります。

 華やかなる風景とメロドラマ的な人間模様の中に

 上流社会・報道・男女関係に対する辛辣な目線を宿したストーリーを

 軽快なる会話の嵐とドタバタ喜劇的アクションを駆使して描くという試みは

 私に「コメディの仮面を纏いながら社会派的メッセージを放つ」手法と

 「膨大なる登場人物&人間関係を操る」妙技を堪能する機会をもたらしました。

 (人情と偽善が絶妙のバランスで配合された幕切れが

 作品の苦味を高めている点も見逃せません。)

 まさに、「華麗にして残酷な恋愛喜劇」と呼びたくなる作品であると言えるでしょう。

 上流階級と彼らに仕える人々が織りなす「美しくも危険なゲーム」が

 男性の弱さと社会の暗部を写し出す本作と

 生きて映画を見ることの出来る幸せに深い感謝を!!!。