映画に感謝を捧ぐ! 「猟奇島」

 映画感謝人GHMです。

 今回はアーネスト・B・シュードサック&アーヴィング・ビシェル監督の「猟奇島」に

 感謝を捧げようと思います。

 

 孤島におけるハンティングの「獲物」にされた

 男女の運命を描いた本作は

 後年の戦闘系映画に様々な影響を与えた作品であります。

 狩人と獲物の関係に対する1考察・人間の持つ「獣性」を体現した敵役

 「森」という場所の特性を生かしたアクション

 トーキー文化とサイレント文化の間に立つ演出法が一体となる光景は

 私に「追う者=追われる者」という方程式と

 戦闘系映画における「舞台の個性を生かすこと」の重要性を

 目の当たりにする機会をもたらしました。

 (1930年代における残酷描写の範囲内で「ハンターの宿命」を写し出した幕切れが

 作品に文学性を与えている点も見逃せません。)

 まさに「文学系人間狩り映画」と呼びたくなる作品であると言えるでしょう。

 モンスター映画的恐怖・冒険活劇のスリル・状況限定型映画の醍醐味

 人間論が共存する本作と

 生きて映画を見ることの出来る幸せに深い感謝を!!!。