映画に感謝を捧ぐ! 「ザ・カー」
映画感謝人GHMです。
今回はエリオット・シルヴァースタイン監督の「ザ・カー」に
感謝を捧げようと思います。
町の人々を襲う「車」に立ち向かう男たちの運命を描いた本作は
「アメリカ」という国の特性を最大限に生かしたモンスター映画であります。
1本のモンスター映画の中に
アメリカの広大さ・宗教観・車に対する複雑な思い
開拓時代より受け継がれる「自衛精神」が集約されるという光景は
私に、モンスター映画における「舞台の持ち味を生かす」事の重要性と
「車社会」が抱える潜在的恐怖を怪奇的に表現する妙技を
同時体験する機会をもたらしました。
(「アクション映画的高揚感&スリル」から「ホラー映画的苦味」へと転じる幕切れが
作品の味わいを高めている点も見逃せません。)
まさに「活劇系怪談」の雄と呼ぶにふさわしい作品であると言えるでしょう。
1971年の映画「激突!」に
オカルト要素・人間模様・チームバトル要素を加えることによって生を受けた本作と
生きて映画を見ることの出来る幸せに深い感謝を!!!。