映画に感謝を捧ぐ! 「吸血鬼ボボラカ」
映画感謝人GHMです。
今回はマーク・ロブソン監督の「吸血鬼ボボラカ」に
感謝を捧げようと思います。
伝染病によって小島に隔離された人々の運命を描いた本作は
多彩な恐怖要素を持った怪奇映画であります。
派手な残酷描写やお化け屋敷的な脅かしに背を向けて
「謎めいた死」がもたらす猜疑心・奇怪なる個性を持ったキャラクター
閉鎖空間がもたらす心理的圧迫による
恐怖の生成に重きを置いた演出&ストーリーは
私に「恐怖の源流」と怪奇映画における「キャラクター造形」の重要性を
目の当たりにする機会をもたらしました。
(「性急過ぎるハッピー・エンド」によって
ある種の不安をかき立てる幕切れとなっている点も見逃せません。)
まさに「閉鎖系ミステリー型ホラー映画」と呼びたくなる作品であると言えるでしょう。
怪談と推理小説を融合させたかのような雰囲気を宿す本作と
生きて映画を見ることの出来る幸せに深い感謝を!!!。