映画に感謝を捧ぐ! 「セクシーコマンドー」
映画感謝人GHM(西村哲也)です。
今回はジョン・ゲイル監督の「セクシーコマンドー」に
感謝を捧げようと思います。
反逆罪で捕らえられた傭兵「マーク・ハーディン」の
運命を描いた本作は
邦題からは想像もつかないほどの「男子風味」と
暴れ馬的な勢いに満ちあふれたアクション映画であります。
勧善懲悪系戦争映画&アクション映画の王道要素を総動員し
残酷描写&説明描写を抑制することによって
娯楽的スピード感と安定感の共存に挑んだストーリー
80年代の香り漂うアクション・シーン
極限まで記号化された「TVゲーム的キャラクター」が一体となる光景は
私に「状況に流されていくヒロインの立場を共有する感覚」と
「作品世界の内幕を想像する」楽しさを同時体験する機会をもたらしました。
(大団円の中に「スター・ウォーズ的シリーズ化」への欲求を感じさせる
幕切れとなっている点も見逃せません。)
まさに「暴れ馬系王道アクション映画」と呼びたくなる珍品であると言えるでしょう。
昨今のCG映像にはない「人間味のあるアクション・シーン」と
悪役の残酷さを声高に強調することなく物語を進行させる作風が味わい深い本作と
生きて映画を見ることの出来る幸せに深い感謝を!!!。