映画に感謝を捧ぐ! 「ポセイドン・レックス」

 映画感謝人GHM(西村哲也)です。

 今回はマーク・L・レスター監督の「ポセイドン・レックス」に

 感謝を捧げようと思います。

 

 海底より現れた怪物「ポセイドン・レックス」に立ち向かう

 人々の運命を描いた本作は

 海洋モンスター映画史上屈指の「遊び気分」を誇る作品であります。

 S・スピルバーグ関連作・王道系モンスター映画・犯罪映画の持ち味を

 バランス感覚に囚われることなく詰め込んだストーリー

 作り物感満載のモンスター造形&特殊効果

 緊張感よりもお色気&旅行感覚を重視したキャラクター

 場違いなまでに明るい色彩が

 一体となる光景は

 私に「観光旅行気分でモンスター映画を鑑賞する」時間と

 娯楽映画史におけるS・スピルバーグ氏の影響力の大きさを

 目の当たりにする機会をもたらしました。

 (「続編への意欲」を前面に押し出した幕切れが

 ある種のブラック・ユーモアとなっている点も見逃せません。)

 まさに「ご当地イベント型モンスター映画」と呼びたくなる作品であると言えるでしょう。

 心安らかに鑑賞できる物語の中に

 1985年の映画「コマンドー」の流れを汲む武闘派系ユーモアと

 欲望に取り憑かれた人間達に対する「皮肉」を宿す本作と

 生きて映画を見ることの出来る幸せに深い感謝を!!!。