映画に感謝を捧ぐ! 「ミネソタ無頼」

 映画感謝人GHM(西村哲也)です。

 今回はセルジオ・コルブッチ監督の「ミネソタ無頼」に

 感謝を捧げようと思います。

 

 無実を証明するために脱獄したガンマン

 「ミネソタ・クレイ」の運命を描いた本作は

 国際化時代を大衆食堂的に体現した西部劇であります。

 イタリア西部劇・日本製時代劇・アメリカ西部劇&極道映画の持ち味から

 大衆的娯楽本能に即した部分のみを抽出し、融合させることによって

 1本の西部劇を生成しようという試みは

 私に「イタリア的貪欲さ」と「異文化交流の醍醐味」を

 満喫する機会をもたらしました。

 (悲壮感溢れる最終決着→王道的ハッピー・エンドという流れが

 

 他の西部劇とは一味違うユーモアを醸し出している点も見逃せません。)

 まさに「異文化ごった煮系西部劇」と呼びたくなる作品であると言えるでしょう。

 身体的ハンディキャップを抱えながら冷静さを失わない主人公と

 紳士的外見と俗物的中身を兼ね備えた敵将の姿が印象深い本作と

 生きて映画を見ることの出来る幸せに深い感謝を!!!。